日曜日のイランへの攻撃から、ハメネイ師ら指導部の殺害、そしてホルムズ海峡の封鎖と、中東情勢が一気にきな臭くなりましたね。 日本市場も月曜の午後から急激に下げ始め、今年初めての本格的な暴落局面になっています。
SNSでは悲鳴が飛び交っていますが、ひとまず自分がパニックにならないよう、頭の整理がてら現状を書き出してみます。
1. 市場は何に怯えているのか?
まずは、相場の暴落原因の確認です。
- 今回の原因: イランによるホルムズ海峡の封鎖。
- 市場の恐怖: 世界の石油の約2割が通過する大動脈が止まることによる、原油価格の高騰、インフレ再燃、世界経済の停滞。
要するに、「エネルギー供給が絶たれて経済が回らなくなる」という最悪のシナリオを織り込みにいっている状態ですね。
2. 自分のポートフォリオへの影響を考えてみる
では、自分の持ち株への直接的な影響はどうなのか。 結論から言うと、「直接的な致命傷はない(と思いたい)」という判断になりました。
- 防衛株(GD、LMT、ESLT、そして個人的には「スカパー」もここ): むしろこういう地政学リスクの高まりでは、資金の逃げ先(ヘッジ)として機能してくれます。スカパーは人工衛星で日本の防衛インフラを担っているので、私の中では立派な防衛銘柄です。
- 半導体・IT・国内主力株(TSMC、NECなど): 原油高による間接的なコスト増や、マクロ経済悪化による連れ安は当然あります。ただ、各企業の本業の競争力がこれで破壊されるわけではありません。
コロナショックや関税引き上げの時のように、「明日から急にこの会社の売上がゼロになる!」と具体的にすぐ打撃を受ける企業が、自分のポートフォリオの中にはパッと思いつきませんでした。
3. なぜ「長期封鎖は無理(ただのポーズ)」だと考えたか
ニュースを見ていると絶望的な気分になりますが、少し冷静になって「そもそもホルムズ海峡の長期封鎖なんて現実的に可能なのか?」とシミュレーションしてみました。 個人的には、封鎖は長くは続かず、ただのポーズで終わる可能性が高いと見ています。
理由①:イラン自身の経済的自殺行為になる イランの主要な外貨獲得手段も原油輸出であり、ホルムズ海峡を通ります。自分で自分の首を絞めるような長期封鎖は、体制崩壊に直結します。 というか、すでに崩壊しかかっているのかもしれません。イラン国内には、比較的力のあるバザール商人や国軍、そしてつい先日まで反政府デモをしまくっていた国民など、敵だらけの状態です。そこに外国の工作員が少し煽動でもすれば、現政権はひとたまりもないでしょう。
理由②:アメリカや周辺国の介入と四面楚歌 世界経済への影響が大きすぎるため、長引けばアメリカが動いて護送船団を作るはずです。 すでに「イラン海軍の主力艦は航行不能に陥っている」というニュースもあり、大規模な武力行使ができる状態ではなく、口先で戦争状態を作って「保険のきかないリスク」をチラつかせているのが関の山に見えます。
また、イランはアメリカやイスラエルだけでなく中東諸国にもミサイルを撃ってしまいました。対岸の宿敵サウジアラビアは原油高で力を持つ国ですが、イランを倒すためなら裏でイスラエルと手を組むでしょう。 イランの支援が期待できなくなれば、隣国イエメンのフーシ派も弱体化し、弱いサウジアラビア軍でも勝てる可能性が出てきて、紅海ルートの安全確保にも繋がります。
頼みの綱の中国でさえ封鎖をやめるよう働きかけており、ロシアは自国の戦争でかまっている余裕なし。イランは完全に孤立しています。
……と、偉そうに講釈を垂れていますが。
ここまで地政学のシミュレーションを展開して「自分の株は大丈夫だ」と自分を納得させていますが、現実は残酷です。
この2日間で、給料半年分ぐらいの資産が吹き飛んでいます。
インフルエンサーの方々みたいに、「私はこういう時はこう動く!絶対に狼狽売りしない!」なんてカッコいいスタンスは、私には到底とれません。
なぜなら、サラリーマン投資家だから市場が開いている時間は仕事をしていて、対策のしようがないからです。 やる時間もないし、そもそも「下落相場の中で器用に対策する(空売りヘッジを入れるなど)」といった実践経験すらありません。
「長引かないはずだ」という自分の見立てが合っていることを祈りながら、気絶して嵐が過ぎ去るのを耐える。 それが、何もできないサラリーマン投資家のリアルな現実です。
明日、口座を見るのが怖いですが……仕事に行ってきます。
【免責事項】 ※本記事は、個人の相場観およびシミュレーションを記録したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 ※地政学リスクやマクロ経済の動向は予測が困難であり、実際の市場は本記事の予想と異なる動きをする可能性があります。 ※投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。筆者はいかなる損失についても責任を負いません。
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