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【海外株】TSMC決算。シナリオで少しだけ買った半導体の通り道になる会社

1. 決算を受けての保有状況

TSMCの決算が出ました。 純利益が35%増の5,057億台湾ドル(約160億ドル)と過去最高を記録。来期も好調予想で、設備投資もさらに拡大するという、文句なしの好決算でした。

私はこの銘柄を、約1年半前(2024年7月頃)に少しだけ購入し、現在33株(平均取得単価187ドル)保有しています。 普段はファンダメンタルズ投資家を自称しておりますが、正直に言うと、このTSMCに関しては「数字をあまり見ない投資法」で買いました。

2. 「すべての道はTSMCに通ず」

私が投資した理由はシンプルです。「最先端の半導体は、必ずここを通る」からです。

AI半導体の覇権争いは激化しています。

  • NVIDIAが勝つか、AMDが追い上げるか。
  • Appleが新製品を出すか、Qualcommが対抗するか。
  • BroadcomのTPUが売れるか。
  • 「フィジカルAI(ロボット等)」が普及するか。

未来は誰にもわかりませんが、一つだけ確実なことがあります。 「誰が勝っても、その(半導体)を作っているのは全部TSMCだ」です。

ゴールドラッシュで一番儲けたのは、金を掘った人ではなく「ツルハシとジーンズを売った人」というのは有名な話ですが、現代において、TSMCは「世界で唯一、最高級のツルハシを作れる鍛冶屋」です。 最近では、かつての王者インテルの「鍛冶工房(自社工場)」が不調なため、インテルブランドのツルハシさえもTSMCが作っているという皮肉な状況です。

3. 「チョークポイント(急所)」を握る強さ

戦略において最も重要なのは、「チョークポイント(交通の要所・関所)」を押さえることです。

世界のAI・ハイテク産業のサプライチェーンにおいて、TSMCは回避不可能なチョークポイントになっています。 ここを通らなければ、世界中の誰も最新のAIチップを作れません。 つまり、どのメーカーが勝っても結局はTSMCの売上になる。この「負けない構造」こそが、私が投資した最大の理由です。

4. 最大の懸念「地政学リスク」について

TSMCへの投資で必ず議論になるのが、「中国による台湾侵攻」などの地政学リスクです。 投資の神様ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイも、2022年末にTSMCを購入したものの、わずか数ヶ月で「地政学リスク」を理由に手放しました。

しかし、私はこのリスクを過度に恐れる必要はないと考えています。

  • コリア・リスクとの比較: お隣の朝鮮半島も休戦中でありリスクはありますが、韓国企業(サムスン等)が過度にディスカウントされることは少ないです。
  • 地理的優位性: 陸続きの国境に比べて、海を挟んだ台湾への侵攻(上陸作戦)は軍事的ハードルが極めて高いです。
  • 日本への影響: もし台湾有事が起きれば、日本も無傷では済みません。「TSMCだけが危ない」わけではないです。

■ 神様も間違える「機会損失」 結果論ですが、もしバークシャーがTSMCを売らずに持っていたらどうなっていたでしょうか。

  • 当時の購入平均:約82ドル
  • 現在価格(2026年1月):約329ドル
  • リターン:+298%(約4倍)

そのまま保有していれば、評価額は約163億ドル(約2.4兆円)になっていました。神様といえども、リスクを過大評価して1兆円以上の機会損失を出してしまうことがある。これは私たち個人投資家にとっても大きな教訓です。

5. まとめ

複雑な技術競争の行方は読めません。 しかし、「誰が供給しているか」は明白です。Samsungや中国メーカーが台頭することはあっても、TSMCが自滅しない限り、当面はこの「一強体制」が続くと見ています。

今回は銘柄分析ほどのことを書くことが出来ませんでしたが

為替(円安)のヘッジも兼ねて、この「世界最強のインフラ企業」をポートフォリオの守り神として持ち続けたいと思います。


【免責事項】

  • 本記事は、筆者個人の投資記録および見解をまとめたものであり、特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。
  • 記事内で紹介している業績、数値、将来の予測に関する情報は、執筆時点(2026年1月)のものであり、その正確性や完全性を保証するものではありません。
  • 投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。本記事の内容に基づいて生じた損害等については、一切の責任を負いかねます。
  • なお、筆者は執筆時点でTSMC(TSM)の株式を保有しております。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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