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【2025年総括】今年はTOB(株式公開買付け)で3つの異なるパターンを全経験した稀有な1年

今年の相場を象徴するキーワードは「TOB(株式公開買付け)」があるのではないでようか。

振り返ってみると、私が今年経験したTOBは、3回で数が多かっただけではありません。 「狙い通りに来たTOB」「リークされていたような値動きからの突然の発表」、そして「成立せずに失敗したTOB」と、あらゆるTOBのパターンを経験した1年でした。

相場に翻弄されたというよりは、それぞれの局面で全く違う動きを見せる「TOBの標本」を観察したような感覚です。 特に印象に残った3銘柄の結末を記録しておきます。

1. ギガプライズ(3830):3年越しで「狙って」獲ったTOB

まずは、3年越しで狙い通りの結果となったギガプライズ。 ここは「いつか来るだろう」と想定して種をまいていた案件です。

  • 企業の実力: 毎年増収増益、利益率も良好。
  • 株主還元: 配当も増配傾向で、文句なしの優良企業。

結果としてTOB成立で利益確定。投資シナリオとしては完璧なハッピーエンドでした。 唯一の変化といえば、1,000株・3年以上保有でもらえていた「QUOカード 8,500円」の優待がなくなったこと。 金銭的な痛みはありませんが、これまで潤沢だった「我が家のQUOカード在庫」が枯渇することになりそうです。

たまたま3年でTOBになったが、いつ来るかわからないのでTOB狙いで大きなロットをかけると資金拘束が大きくなってしまうのにも要注意です。

2. 住信SBIネット銀行(7163):突然の別れと「岐阜暴威」さんのサイン

次に、住信SBIネット銀行。 ここは2024年~2025年の主力(FW)として期待しており、数年後の大きな成長を見込んでいました。 2月にTOBの噂で高騰した際に一部を利確、その後噂だけで実際にTOB発表なく、トランプ関税ショックもあり3,000円台で落ち着いたら買い戻そうと半分売却して様子を見ていた矢先、突然のTOB発表

あの時、買い戻していれば… 投資界隈で有名なYouTuber GBさんが売ったタイミングは知っていました。 彼が手放した時こそが底値であり、買い戻しの絶好機だったのです。「人の行く裏に道あり」とは言いますが、有名な逆神シグナルを横目で見ながら、買い戻しそびれたことだけが心残りです。

3. アセンテック(3565):AIと戦った「TOB失敗」劇

最後は、最もテクニカルな動きになったアセンテックです。 ここはAI半導体・クラウド関連として注目していましたが、TOB発表後の動きは一筋縄ではいきませんでした。

第一四半期の決算発表と同時にTOBが発表されて驚きました。

AI(Gemini)を活用した情勢分析 発表されたTOB価格が安く、市場には「これ、成立しないのでは?」という空気が漂っていました。 私も生成AIの「Gemini」を活用して、成立のハードルを徹底的に調べました。

  • 所有割合条件: 66.67%以上が必要
  • 賛同確定の株主: 約28%しかいない
  • Geminiとの結論: 「不成立の可能性も十分にある」

「7割売却」の立ち回りとその後 不成立のリスクを考慮し、私はTOB期間の最終日に保有株の7割を市場で売却しました。 結果、TOBは不成立。株価は一時乱高下しましたが、その後半分ほど買い戻しています。

決算自体は良かったため、現在は株価も戻り歩調です。 「TOB価格」というアンカーに頼らず、不成立シナリオを読んでポジションを調整(利確と買い戻し)できたのは、今年のトレードの中でも会心の立ち回りでした。

アセンテックの決算分析を書いていますので、よかったら覗いてみてください

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まとめ

狙って獲ったもの、不意打ちだったもの、そして不成立を利用して立ち回ったもの。 これだけバリエーション豊かなTOBを1年で経験できたことは、今後の投資人生において大きな糧になりそうです。


【投資に関する免責事項】

本記事は個人的な運用記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 記事内で取り上げたTOBの状況や株価は執筆時点(2025年末)のものです。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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