【視察】「行列」のANYCOLOR、「閑散」のカバー。現場で見たVtuber企業の異変

1. 目的:現地調査

先日、東京へ行く機会があり、ついでに秋葉原へ立ち寄りました。

コトブキヤ(7809:壽屋)では今何を推しているのかを見るためにお店に入りました

しかし店内の状況を見て驚きました。

ここ2年間、投資対象として追い続けてきたVtuber銘柄(カバー、ANYCOLOR)。 まさかその「熱量の差」を、ここまで肌で感じることになるとは思いませんでした。

2. 5032:ANYCOLOR(にじさんじ):想定外の熱気

まずは、秋葉原コトブキヤの3F(にじさんじグッズ売り場)。 そこには、レジ待ちの列が1Fの階段まで続くほどの大盛況がありました。

カゴいっぱいにグッズを詰め込む若い女性たち。 私は今期決算でも海外比率が毎期ごとに低下していることを懸念していました。実際今期の決算でも海外比率は4.5%(前年同期9.2%だった)まで低下していることを見て、近いうちに「売上の頭打ち」になることを予想していて、ANYCOLORを買っていませんでした。

しかし、実際は20代30代の女性ファン比率が高いにじさんじは 「給料が上がっている若い女性たちの購買力」×「推し活」を、私は完全に見誤っていました。数字上の海外比率ばかり見て、目の前の熱気を見ていなかったのです。

指標も割安で放置されていたこともあったのに買えてなかった。

3. 5253:カバー(ホロライブ):明らかな減速感

一方、東京キャラクターストリートと、コトブキヤ4F(ホロライブグッズ売り場)。 こちらの変化も衝撃的でした。

1年前はアンテナショップに入るだけで「2時間待ち」だった場所が、今回は「待ち時間ゼロ」。 コトブキヤの売り場も人はまばらで、かつての熱狂は感じられませんでした。

やはり、相次ぐタレントの卒業がファンの熱量低下に直結しているようです。 私は上場時からカバーを保有していましたが、卒業による「売上低下」「不良在庫リスク」なにより一番重要な「ファンの満足度の低下」を懸念し、すでに全株売却済み。

今回の閑散とした売り場を見て、その判断は間違っていなかったと思いました。

4. 結論:決算資料の数字(定量)と、現場の空気感(定性)

もちろん、現場を見たからといって、それが投資の正解(答え)だとは限りません。 秋葉原の一店舗の状況が、企業の全業績とイコールではないからです。あくまで、今回の視察は**「判断材料の一つ」**に過ぎません。

しかし、決算資料の数字(定量)と、現場の空気感(定性)。 この両方を合わせて見ることで、より確度の高い仮説が立てられるのも事実です。

YouTubeの同接数を見ても、全盛期のホロライブより数字は落ちており、逆に底を打ったにじさんじは増えている傾向を感じていました。 今回の現場の光景は、あくまでそのデータを補強する**「一つのポイント」**として、冷静に受け止めたいと思います。


※必ずお読みください※

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記事内で言及されている個別銘柄(ANYCOLOR、カバー、コトブキヤ)などを含みますが、これに限りません)の将来の運用成果を保証するものでは一切ありません。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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