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【防衛株】日本の裏・防衛銘柄?「NEC」のミリタリーな素顔について考えてみる。

ホルムズ海峡に機雷が撒かれたかもしれない、というニュースを目にしました。ドローン攻撃ならある程度予想できましたが、機雷の除去は本当に骨が折れる作業になるかと思います。 これが事実だとすれば、原油の輸送ルートを物理的に塞ぐことになり、最大の輸入国である中国をも敵に回しかねない行為に見えます。イラン中央の統制というより、地方のIRGC(イスラム革命防衛隊)が好き勝手に暴走しているのかもしれませんね。

1. 防衛御三家に乗り遅れた私が注目する「NEC」

さて、三菱重工、川崎重工、IHIといった分かりやすい「防衛御三家」の初動に見事に乗り遅れた私が、いま日本の防衛株として注目しているのが以前記事にした9412スカパーJSATと

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今回ピックアップする6701 日本電気(NEC)です。

最近はSaaS関連銘柄の暴落に巻き込まれ、今回の地政学リスクが高まる前からすでに株価が下がっていたせいか、直近の日経平均の下落ダメージがわりと限定的に見えました。

NECと聞くと、「パソコン」や「ITインフラ、SaaSの会社」というイメージを持つ方が多いかもしれません(海底ケーブルや顔認証技術も世界トップクラスですが)。今回は、あえてそのあたりのシステムやインフラの話は一旦脇に置いて、「防衛株」としての側面だけを見てみたいと思います。

私自身も、つい戦車や戦闘機といったわかりやすいハードウェアの方にばかり目が行きがちなのですが、現代の防衛において、その中身の「目」と「神経」も非常に重要になっています。NECが手掛けているのはまさにその目と神経です。

  • 艦艇用の高性能レーダー: 海上自衛隊の護衛艦などに搭載されるレーダーシステム。
  • 戦術通信システム: 部隊間で安全に情報をやり取りするための暗号化通信機器。
  • 音響探知(ソナー): レーダーが使えない海中の探査に使う装置。

2. 数字から見える巨大防衛企業としての側面

防衛省が発表している「中央調達の調達実績及び調達見込(2024年度)」という公式データを見ると、NECの少し違った顔が見えてきます。毎年7~8月に公表されるそうです。

https://www.mod.go.jp/atla/souhon/supply/jisseki/pdf/r06_chotatsu_jisseki.pdf

第1位:三菱重工業(約14,567億円)

第2位:川崎重工業(約6,383億円)

第3位:三菱電機(約4,956億円)

第4位:NEC(約3,117億円)

第5位:富士通(約2,096億円)

よく引き合いに出される富士通に1,000億円以上の差をつけて、国内4位の規模になっているようです。

もちろん、NECの全社売上高(約3兆4,500億円)から見れば、防衛の契約額3,117億円は全体の約10%に過ぎません。それに「契約額」なので、実際の売上計上は数年に分散されるはずです。ただ、一昨年度も2,900億円ほどの契約があったようなので、安定的な基盤にはなっているのかなと思います。

3. 「もがみ型護衛艦」の輸出とユニコーンアンテナ

私が個人的に「もしかしたら」と期待しているのが、防衛装備品の海外輸出解禁の動きです。

ニュース記事で、海上自衛隊の最新鋭「もがみ型護衛艦」にオーストラリア軍などが興味を示しているという話を見かけました。現代の軍隊はどこも「人手不足」に悩んでおり、艦艇も「省力化」がトレンドのようです。もがみ型護衛艦はNECのシステム等のおかげで、従来より圧倒的に少ない人員で操艦できるようになったと聞きます。

実際は採用が決定していました

https://news.yahoo.co.jp/articles/7aac21863f87fa76b62bf59a3397ba5376b7361c

特に特徴的な「ユニコーンアンテナ」は、NECが設計・開発を手掛けているそうです。 もし今後ルールが緩和されて護衛艦が輸出されれば、中枢を担うNECのシステムもセットで出ていくことになり、状況は少し変わってくるかもしれません。仮に船体が売れなくても、「この省力化アンテナとシステムだけ欲しい」という単体受注の道が開ける可能性もゼロではない気がしています。

まとめ:平和への祈り

「武器輸出なんかけしからん」というご意見ももっともだと思います。 ただ、意図せぬところでトヨタ車が世界中の紛争で引っ張りだこになっている現実もあります。チャドの内戦は別名「トヨタ戦争」とも呼ばれ、トヨタのピックアップトラックに機関銃をつけた車両の『テクニカル』が大活躍したそうです。(我々投資家が使うテクニカル分析とは全く別の意味ですね 笑)。

テクニカルのイメージ

戦争なんて絶対に起きてほしくないですし、平和が一番なのは間違いありません。 それでも、地政学リスクが現実として存在する以上、防衛株を「有事のヘッジ」としてポートフォリオの片隅に入れておくのも、一つの考え方なのかなと思っています。

サラリーマン投資家の皆さんは、忙しくて調べる時間が足りず、買い逃して悔しい思いをした銘柄などはありますか? とりあえず今週の魔のSQ週は、無理をせずに現金を握りしめ、相場の行方を静かに見守ろうと思います。

【免責事項(注意書き)】

※本記事は、一介のサラリーマン投資家である筆者の個人的な相場観や企業分析のメモを公開しているに過ぎず、特定の銘柄(NEC等)の売買を推奨するものではありません。 ※地政学リスクやマクロ経済の動向、および企業の業績予測は非常に困難であり、実際の市場は本記事の予想と全く異なる動きをする可能性があります。 ※投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。本記事の内容を参考にして被ったいかなる損失についても、筆者は一切の責任を負いかねます。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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