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【生活コラム】親の認知症と介護休業。制度を利用して実感した「お金の現実」と「準備の大切さ」

 今回は私生活での変化と、先日介護休業の制度を利用したので制度を利用した実体験について書きます。

対象の家族1人につき通算93日まで、最大3回に分割して仕事を休むことができる制度です。

休業期間中の給与は原則無給となり、社会保険料や住民税の免除措置もありません。

要件を満たせば、雇用保険から賃金の67%にあたる「介護休業給付金」が後日支給されます。

厚生労働省:介護休業制度の概要

 最近、母親が認知症を発症し、「要介護1」の認定を受けました。 体は健康で、料理や洗濯、掃除といった日常生活は今まで通りこなせていますが、短期記憶が少し怪しく、お金の計算やスマホ、エアコン、テレビの操作などが難しくなってきました。 車の運転も、昨年の高齢者講習はクリアしていたものの、逆走や踏み間違えなどが怖いので、これを機に止めてもらうことにしました。

色々と環境が変わる中で、会社の「介護休業」という制度を取得してみたので、その率直な感想をまとめます。

1. 介護休業のリアルな「お金」事情

介護休業を取得するにあたり、一番リアルに感じたのはお金の問題です。

休業している期間の給料は無給です。育児休業などとは異なり、介護休業中は社会保険料や住民税の免除がありません。 給料は入らないのに税金や保険料は払う必要があるため、一時的にキャッシュフローが完全にマイナスになります。

後日、雇用保険から「介護休業給付金」として休業前賃金の67%が振り込まれます。(非課税なのはありがたいポイントです)。ただ、振り込まれるのは休業が明けてから1ヶ月ほど先になりますので 私自身はある程度の蓄えがあったため焦らずに済みましたが、手元に貯蓄がない状態で取得するには、かなり精神的に負担の大きい制度だと感じました。

※ちなみに、私の会社は給付金の申請などを総務が代行してくれたため、自分でハローワークに行く必要がなく、とても助かりました。

2. 「ずっと介護する」のではなく「準備をする」時間

介護休業の制度は、対象家族1人につき通算93日まで、最大3回まで分割して取得できます。稼働日ではなく休日も含めての日数なので、実質は最大3ヶ月ほど取れる計算です。

私は今回、1回目の分割として約1ヶ月(28日間ほど)を取得しました。 休業中、私がつきっきりで介護をしていたかというと、そうではありません。主な日課は以下のようなものでした。

  • 朝は少し株式相場をチェックする(1時間ほどで飽きてしまいますが)
  • その後実家へ行き、母の様子を見つつ、病院や買い物の付き添いをする
  • 実家の片付け(昨年亡くなった父の遺品整理など)を進める
  • 夕方から夜に自分の家へ帰宅する

介護休業というと「親の世話をずっとする」というイメージがありましたが、実際は「これからの生活体制を整え、落ち着いて考えるための準備期間」として使うのが正しいのだと思います。時間の大半は実家の片付けに費やしていましたが、結果的にそれが私自身の良い気分転換にもなりました。

3. 今後の向き合い方と残り日数の使い道

認知症は基本的に完治するものではありません。ただ、幸いなことにアリセプトという薬を継続して飲むことで、症状の進行は緩やかになっています。

人によって症状や必要なサポートは全く違います。今は母自身で生活の基礎ができている状態ですが、この先さらに進行していく可能性は十分にあります。 残りの休業日数は、いよいよ症状が進んで「今の体制では手に負えなくなった」というフェーズが来たタイミングで使おうと考えています。

おわりに

いざという時に落ち着いて対応できる「時間」を持てるのは、これまでの蓄えや株式投資のおかげでもあります。 これからも無理にすべてを一人で抱え込まず、使える制度はしっかり使いながら、親のサポートと自分の生活のバランスを取っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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