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【運用コラム】資産に助けられた「窓際」での働き方。

今回は投資の数字から少し離れて、私自身の働き方とライフスタイルについてです。

世間ではよく「FIRE(早期リタイア)」という言葉を耳にしますが、私は現在、会社員を続けながら、いわゆる「窓際FIRE」とも呼べるような、とてもありがたい環境で働いています。

ここに至るまでには、自分の不甲斐なさと向き合う少し苦しい時期がありました。

1. 自分のキャパシティ不足と、母親のサポートが発生

数年前に営業系の部署から移動して社内システム関係の部署で仕事をしており、システム系の仕事は性に合っておりその業務を希望していました。しかし、なぜか営業系の部署へ異動することに。

やってみて痛感したのですが、私は本当に営業系の仕事が向いていませんでした。20代や30代前半は、若さとノリと勢いで何とかなっていましたが、40代になった今、細かい仕事が大量に降ってくるマルチタスクの環境にどうしても頭が追いつかず、ミスをしては周りに迷惑をかけたり、部署自体が全体的に帰宅が遅い部署だったため帰りも遅くなる毎日。自分の不器用さが本当に嫌になりました。

さらに同じ時期、親に認知症の症状が出始めました。幸い、家事などの基礎的な生活は自分でこなせるため、本格的な介護とまではいきませんが、それでも様子を見に行ったり細かいことのサポートは必要でした。

「仕事でのキャパシティオーバー」と「母親のサポート」。この2つが重なり、私のメンタルはいよいよ限界を迎えていました。

2. 「辞める覚悟」を支えてくれたもの

「このままだと、会社にもっと迷惑をかけてしまうし、自分自身も壊れてしまう。もう辞めるしかないかもしれない」

そう思い詰め、上司に現状を打ち明けました。 この時、パニックにならずに自分の限界を正直に会社に伝えられたのは、手元にある程度(当時3000万円ほど)の資産が貯まっていたからだと思います。「万が一退職することになっても、しばらくは生活していける」という事実が、心の防波堤になってくれました。

3. 心地よい「窓際」

会社には本当に感謝しかありません。私の至らない状況を理解し、退職ではなく、自分のペースで業務を進められる部署への異動を提案してくれました。

もちろん、第一線から退くわけですから出世コースからは外れますし、バリバリ働いている同僚たちには少し申し訳ない気持ちもあります。でも、そもそも私には上に立って重責を担うような器はありません。世間並みのベースアップさえあれば、今のポジションが自分には分相応だと感じています。

残業などが減った分、収入は若干下がりましたが、ありがたいことにこれまで育ててきた「配当金」がその減少分を優しくカバーしてくれています。世間的な平均年収は維持できており、月10万円のつみたてNISAも無理なく続けられています。

おわりに

資産が3000万円を超えたあたりから、私の中で「お金」よりも「時間」のほうがずっと大切に思えるようになってきました。

甘えかもしれませんが、親のサポートをしながら、自分のやりたいこと(投資のリサーチや趣味など)に向き合える今の時間が、私にとっては給料以上にかけがえのないものです。

投資をしていて一番良かったと感じるのは、ただ資産額が増えることではなく、自分が限界を迎えた時に「無理をしない」という選択肢を持てたことかもしれません。不器用な自分を受け入れ、これからも今の環境に感謝しながら、自分のペースで資産運用も続けていこうと思います。

なお会社の人たちに資産運用の話はしたことはありません。

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この記事を書いた人

名古屋在住の40代サラリーマン投資家。 雰囲気やニュースに流さそうになりながら、決算書と財務データを読み解く「ファンダメンタルズ分析」を重視しています。投資対象は割安な日本株から米国の宇宙・防衛株まで及ぶ「雑食」スタイルです。 感情に流されず、データと企業分析に基づいた投資を心がけています。

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